★沖縄タイムス 2005年6月14日(火) 朝刊 26面 *写真有り
 http://www.okinawatimes.co.jp/day/200506141300_06.html戦時

中の大砲設置めぐり賛否/西原町立図書館前


 昨年十二月、西原町幸地で発見された旧日本軍の一五五ミリりゅう弾砲の町立図書館前設置をめぐり、町内で議論が起きている。「生きた教材として設置し、平和教育に活用したい」とする町側に対し、一部町民から「『知』のセンターである図書館に『兵器』はふさわしくない」との声が上がっている。

 新垣正祐町長は、平和事業の一環として、りゅう弾砲の設置を二〇〇五年度の施政方針に盛り込み、百三十九万円を当初予算に計上。三月定例会で可決された。現在、町遺族会のメンバーがボランティアで、さびや土を落とす作業をしている。

 これに対し、町出身の沖縄歴史民俗研究家・故比嘉春潮さんの顕彰碑を、同じ図書館前に建立しようと活動している建立期成会結成よびかけ人有志(新川明代表)や野党議員が、五月二十六日と今月八日に相次いで町長に設置場所の変更を要請した。

 よびかけ人や議員は「学問研究のシンボルである比嘉先生の顕彰碑が兵器と併設されることは耐え難い」「戦争賛美の思想に悪用されるのではないか」と指摘。図書館前でなく、慰霊碑「西原の塔」や中央公民館に場所を変更するよう提案している。

 新垣町長は要請に対し「町民に広く見てもらい、平和意識の高揚を図りたいと、多くの町民が訪れる図書館前を選択した。町議会で可決されており、町民のコンセンサスは得られている」と説明した。

 新垣町長は与党議員とも相談した結果、予定通り図書館前に設置する、と変更を求めるよびかけ人有志らに十五日にも回答する方針。有志らは、場所が変更されるまで、訴えを続ける構えだ。


西原町幸地で発見された旧日本軍の155ミリりゅう弾砲=町中央公民館


新聞index  6月14日  7月20日  7月21日

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