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今回の沖縄滞在も今日一日となった。那覇のワンルームマンション。隣家の植え込みの梢に野鳩が二羽。このカップルはいつも西の空が茜色に染まる黄昏時にここにやってきて仲良く身繕いをしている。なんともつつましく、目にする度に気が和む。沖縄の短い秋の風物詩だ。 今年は沖縄も台風が多かった。6月から10月まで琉球列島を直撃した台風は13個だったか。ほとんど毎週のように島は激しい暴風雨に晒された。この鳩たちもよく生き延びてきたものだ。 蜂が低い木に巣を作る年や、デイゴの花がよく咲く年は台風が多いと昔から言い伝えられてきたがそのとおりだった。この春はどこのデイゴも紅く燃えた。不吉な自然の教えだった。1年を総括するにはまだ早いけど、この1年も沖縄は〈米軍基地〉をめぐって揺れ動き、そのたびに本土との温度差や落差の大きさを感じさせた年だった。 沖縄では今日から県都那覇市の市長選挙が始まり、そこでも基地問題が主要な争点になっているが、その基地問題でいまもっとも気になるのが日米両政府間で秘密裏に進められている在日米軍の再編だ。小泉内閣は沖縄基地の整理縮小・負担軽減の声を逆手にとって[本土の沖縄化]を目論でいるし、[普天間基地の撤去要求]を[辺野古移設]にすり替えて恥じることがない。 このような政治の欺瞞をただすのは、本来なら沖縄県知事の役目のはずたが、政府・自民党がおし立てた[稲嶺県政]には望むべくもない。戦後60年、初めて訪れた基地縮小の好機を沖縄は逃そうとしているのだ。なんとも残念でならない。 |