2004年11月10日(水)

ヤマトにて


[写真] 沖縄駐屯自衛隊の増強計画を伝える沖縄の新聞(04・9・21)

 8日、沖縄から羽田への飛行機で偶然大田昌秀さん(前沖縄県知事・参議院議員)と乗り合わせ、小一時間ほど機内で談笑しながらヤマトに帰ってきた。大田さんとは35年前、琉球大学助教授時代からの懇意な間柄。僕の尊敬する人。機内での話は沖縄戦から現在の基地問題にまで及んだ。

 大田さんは、戦後60年、戦争体験者の高齢化が進む中、その証言や記録の発掘を急がなくてはならないこと、アメリカの国立公文書館にはまだ貴重な写真や記録が埋もれていて、機会を作っては訪ね資料収集を続けていることなどを熱っぽく語り続けた。

 話はおのずと米軍の世界戦略再編問題へ。大田さんは、この大事なときに沖縄県民の意を体さず、「国からカネを引き出すことしか能のない稲嶺(一郎)氏」が県知事であることが沖縄にとっていかに大きなマイナスかを語った。全く同感だ。

 沖縄知事が職をとす覚悟で国や米政府にはっきりとものを言えば、普天間基地の無条件返還は決して夢物語ではないだろうし、辺野古の海を埋め立てての新基地建設だって止められるに違いない。「10数年先の完成」時に、はたして米軍がそれを必要とするかどうか、誰にだってわかることだ。あとに残ったのは自然破壊だけ、などという愚かなことはやめようではないか。

 大田さんは[小政党]社民党の中で孤軍奮闘のようす。いくつもの委員会をかけもちで、てんやわんや。質問時間もわずかで思うにまかせず、沖縄の声を国政に反映させるのは大変だと嘆いていた。そうに違いない。

 そういえば、先日沖縄で会ったある作家と<基地>や<沖縄戦>をめぐって[大喧嘩]してしまったっけ。作家いわく「日本だって戦争体験したじゃぁないですか! 空襲もあったし原爆だって落ちた」「基地はいらない、って考えてる?、それって一部の人でしょ」。そのあげく、最後は「わたしは、分からないのに分かったふりしたくないの」などという。

 こういう人を指して[平均的日本人]というつもりはないけど、正直な話、腹の中が煮えくり返った。不遜とはこういうことをいうのだろう。ワジワジーっ!。

 疲れること、疲れること。難儀だなぁ、この国は…。

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