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2005年10月9日(日)

沖縄県産本フェア

炎暑つづきの沖縄 (10月5日、うるま市で)

 10月6日(木) 異常気象が続いている。台風19号がもたらした熱暑で、日中の最高気温が那覇で平年より4℃近くも高い32・1℃まで上がった。もう10月というのに空には積乱雲が立ち上ぼり、僕の軽自動車ではクーラーも効果なし。しかもこの夏以降、台風が多かった先島以外はほとんど雨がない。畑はひび割れ、作物は息絶え絶えにあえいでいる。
 
 午後、新川美千代さんの案内で西原町立図書館に例の“大砲”を見に行く。玄関前に据えつけられた旧日本軍の榴弾砲。車輪などが修復され、ピカピカに塗装されている。何とも気味が悪い。

 町長は「平和教育に役立てたい」と言っているそうだが、どうみても「偉勲をなしとげた兵器」の展示と映る。町内のあちこちで「大砲より本を、花を」などと書かれたポスターや立て看板がめについたが、どちらに説得力があるかは自明だ。靖国思想は沖縄まで浸食し始めたのか。西原町は沖縄戦で村民の47%が犠牲になった町なのに…。

写真:“大砲図書館”と町民に揶揄される西原町立図書館 (10月6日)

 10月7日(金) 朝刊を開くと、恩納村の仲西知禄さんの死亡広告。享年80、病気だったとか。以前何回か自著にサインを求められたことあり。
 知禄さんは、朋友長嶺勇さんのお連れ合い、美奈子さんの父上。正午から告別式。真夏の日差しのなか、喪服でクルマを飛ばす。戦争の体験者がまた一人世を去った。きっと改憲が現実味を増した日本のいまを憂いながら死んでいったに違いない。

 帰途、読谷村の共販センター(国道58号に面した焼き物販売店)に立ち寄る。いい“抱ち瓶”に出会う。上江洲茂生さんの作。彼の作品はいい。前回ここに立ち寄ったときは、小さいけど風格のあるジーシーガーミ(骨壺)を衝動買いしてしまった。

10月8日(土) 近くの家電のセールを機に洗濯機を買い換える。いま使っているのは足で強く蹴らないと動かないし、動けば動いたでバカでかい音を発し、近隣の住民から文句がでそうだったので…。

午後、那覇のパレットくもじ内で開催中の〈第7回沖縄県産本フェア〉へ。今年の参加出版社は32社(他に奄美大島の出版社1社が特別参加)。
 並んだ本は学術書から小説、ルボルタージュ、市町村史まで多様な分野の1300種。隣りの鹿児島県の出版社数は12社だそうだから、沖縄の出版文化は質、量ともに破格だ。

期間は10月1日から20日まで。同時開催の〈沖縄県産本文化祭〉も、地元各放送局のアナウンサーによる朗読会や県産本著者による講演会とサイン会、さらに希少本オークションや新古書バーゲンなど盛り沢山。
 10年前、那覇のニライ社から出た『沖縄 反骨のジャーナリスト/池宮城秀意セレクション』(定価6000円)を1050円で入手。いわゆる傷物だが、お買い得本。この本は僕が解題を書いたのでもちろん持ってはいるが、ぜひ上げたい人がいるので…。

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