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2005年12月23日(金)


公園のベンチ (那覇市内で)

 12月21日(水) 筑摩書房から『だれも沖縄を知らない』重版決定の連絡あり。3刷目。まずまずのテンポか。受賞(沖縄タイムス出版文化賞)を機に書店へのテコ入れをすればもっと勢いがつくと思うのだが…。

 もう20年以上も前の話だが、東京のある大手新聞社の出版局の編集者が「沖縄に関する本は5000部が上限で、この壁がなかなか破れない」と嘆いていたが、近年はどうなんだろう。いまはやりの“旅もの”や、“沖縄大好き本”は別として、いわゆる硬派の本をいっているのだが…。
 沖縄への観光客は年間500万人を超す。そんなに沖縄に魅かれるなら沖縄の現状を知ろうとしてもよいはずだが、どだい観光客、ということか。関心のありようが根っから違うということだろう。

 12月22日(木) 日本列島を凍りつかせた稀有の大寒波、沖縄でも人々を震え上がらせた。最北端の奥で7・3℃、那覇でも10・2℃まで下がり、各地であられを観測。今度の寒波、北風が強く、那覇では明け方に台風並みの28・5メートルの最大瞬間風速を記録。空の便に欠航も出た。

 沖縄の人々を凍てつかせたのは寒波だけではない。沖縄タイムス、琉球新報両紙の朝刊は政府が米軍基地再編を推進するため、来年の通常国会に公有水面の許認可権を国に移す特措法案を提出する方針を固めたと報じた。「そんなことはかんがえていない。日米合意の内容を誠心誠意説明し理解を得たい」と、防衛庁長官も外相も言っていたのは、つい1カ月前のこと。
 法案には「協力」した自治体に特別交付金を出すことや、米海兵隊のグアム移転に伴う兵舎などの「施設」建設費の負担なども盛り込む意向という。まさに、アメリカのためなら何でもあり、の内容だ。
 「アメとムチ」はよくこの国が用いる政治手法だが、今度は「ブッシュにアメ・日本国民にムチ」ということか。年金や医療など社会保障で弱者や老人を締め上げる一方で、アメリカにはいわれるままの大盤振る舞い。それにしても、国民もマスコミもなんとおとなしいのだろう。

 12月23日(金)  寒さ続く。辺野古では先の「日米合意」に抗議する海上デモ。300人が56隻の漁船に分乗して辺野古先を包囲。さらに続く闘いへの決意を誓いあった。
 S自動車からクルマのリコールの通知あり。「ATミッションの減速ギヤ用のベアリングの潤滑が不十分なため」ベアリングが摩耗、クルマが急激に減速の恐れあり、とのこと。よりによって年末の沖縄撤収まぎわに…。迷惑なことだ。
 夕方、あす24日の帰郷を前に那覇の平和通りと公設市場を歩く。このところの観光ブームで平和通りの店舗の大半はみやげ屋に変身。年々生活臭がなくなってきたのが残念だ。
 〈沖縄日記〉、編集長も年末年始の休暇にはいるので、来年1月10日まで休載。

 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください!

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