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2005年12月26日(月)

秋山ちえ子さんのこと

秋山ちえ子さんから送られてきた『風の流れに添って』

12月24日(土) 午前11時50分 那覇発のANA124便で沖縄を離れる。イブの夜に17日ぶりの帰宅。
 溜まっていた郵便物に目を通す。拙い文章を書いた『世界』1月号や「図書新聞」1月1日号などに混じって秋山ちえ子さんから書籍小包。近著『風の流れに添って―ラジオ生活五十七年』(講談社)の恵送を受く。
 TBSラジオの『秋山ちえ子の談話室』(のちに「秋山ちえ子の日曜談話室」)を今年の10月2日でやめたのを機に出したエッセイ集だ。
 毎朝10時からの6分余、マイクに向かって語り続けて48年間。2万2512回の回を重ねた『―談話室』。穏やかな語りと日常の暮らしの中に見出した反戦の情景が、いつも人々の心を揺さぶった。そんな貴重な時間を割いて、折りにふれ僕の本『最後の学徒兵』や『沖縄 近い昔の旅』なども紹介してくれた。

 秋山ちえ子さんと一緒に沖縄を取材したのは1960年代の中頃だったか。日本テレビに『秋山ちえ子の日本女性風土記』という帯番組があり、彼女がリポーター、僕がディレクター&カメラマンとして、糸満とコザ(現沖縄市)、そして石垣島の女たちを取材した。
 ウミンチュの妻、糸満女性のたくましさ、基地の街コザでマッサージ師として生きる全盲の老女、伝統の織物に人生を紡ぐ石垣島の女たち…。1回15分で3回、小粒だがピリリと辛い沖縄報告だったように思う。
 今年88歳、この内放送に関わることなんと57年!。大先輩、お疲れ様でした。

12月26日(月) 月一回の糖尿病の通院。といっても毎日食事前の3回、自らチェックした血糖値のデータを医師に見せ、薬の処方箋を貰うだけ。
 ただモグロビンa1cの値が前月に比べまた悪化、今回はついに9・1(風邪にたとえると39・1分)まで上がってしまった。このところ血糖値は健康な人と変わらないところまで下がっているのに…。年末年始の“飽食の季節”に「摂生」がどこまで可能か。いささか心許無い。ここ当分、自分との闘いだ。

 『風の流れに添って』読了。新崎盛暉氏から『沖縄現代史 新版』(岩波新書)の送呈あり。戦後の米軍支配の始まりから普天間基地の「移設」まで、60年の動きを簡潔かつ鳥瞰した解説書。僕にとっては時代のディティールを再確認/再発見する上で重宝だ。

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