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2005年12月29日(木)

もういらない

 12月27日(火)  友人の上間かな恵さん(佐喜真美術館学芸員)がいい絵葉書をつくった=この日記のカット=。10年程前から年賀状を出すことをやめた僕だが、くれた人には返事を書く習い。来年はこのはがきで応えることにしよう。
「もういらない」のロゴがいい。辺野古崎一帯の軍事要塞化をもくろむ「日米合意」に抗議し、反対の意思表示を盛んにしようと、上間さん自らデザインした。

 写真は、写真集『パイヌカジ』で木村伊兵衛賞を受けた故平良考七さん。彼とは1972年の沖縄「復帰」を挟んで親交を深めた。よい感性の持ち主ゆえ、その早逝があらためて惜しまれるが、彼の写真の中からこの2点に着目した上間さんのセンスはさすがだ。ご遺族も制作の趣旨を理解し快諾されたという。

 絵葉書には95年の少女暴行事件以降、この10年間の米軍基地をめぐる動きが年表として刻まれている。基地の整理・縮小を求める沖縄の声をよそに、姑息に、そして傲慢に基地の維持・強化を進める日米両政府の正体がよくわかる。

 〈もういらない〉は、もちろん「基地はもういらない」の意だが、それだけではなく、いろいろな〈声〉がこの短いフレーズからは聞こえて来る。例えば―
 爆音は もういらない
 米兵犯罪は もういらない
 自然破壊は もういらない
 振興策なんて もういらない
 ブッシュも小泉も もういらない
 米の殺戮荷担 もうたくさん…

 “うそつきブッシュ”に乗せられて戦争に荷担したあげく、今度は日本全国の“沖縄化”でアジアからますます孤立する日本。沈黙していてはならない。来年は“小泉的なるもの”をこの国から一掃する年にしないといけない。

 ◆絵葉書は2種類入り10枚セット。頒価500円。希望者は電話 098-893-5737 佐喜真美術館 上間かな恵さんへ

 12月30日(金) 夕方から埼玉県鴻巣市の松永優さん宅で忘年会。1971年の〈11・10沖縄ゼネスト〉に端を発した松永裁判を共に闘った“心友”たちとの語らい楽し。
 旨い酒や手料理に舌鼓をうちながら、いまも徳島刑務所に繋がれつづける星野文昭さん(11月14日付け「沖縄日記」参照)に想いを馳せる。
 ずさんな裁判で人の一生を奪って平然としている国家権力のおぞましさ。彼を解放しないのは「権力に歯向かう者」に対する見せしめなのだろう。仮に「有罪」に正当な根拠があり、「無期懲役」が妥当であったとしても、もう釈放されていてよいはずだ…。
 星野さんを返せ!
 失われた30年を返せ!

 今年もあと一日か。

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