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2006年4月29日(土)

「ヨン・ニィ・ハチ」

「命どぅ宝 平和世コンサート」で歌う大工哲弘さんと苗子さん
(上野水上音楽堂で)

 4月28日(金)  夜、東京・上野の水上音楽堂で開かれた [命どぅ宝 平和世コンサート] へ。毎年 4月28日開催の、今回で20回目の手作り市民コンサート。今年のテーマは[歌え、島ぐるみの怒りと希望と愛を!]。
 不忍池畔の吹き抜けの音楽堂の舞台上では、このコンサート常連の唄者大工哲弘・苗子さんや、〈寿〉のナビィとナーグシクヨシミツが [ミルク世/共生] を願い、想いのたけを熱唱した。

 [4月28日]は、沖縄が奄美、小笠原両諸島とともに米軍政下に委ねられることになった「対日講和条約」の発効した日。1952年 4月のこの日、日本は独立と引き換えに南の島々を“トカゲの尻尾”のように切り捨てた。ウチナーンチュはその日を [屈辱の日] として心に刻み、[ミルク世] への原点としてきた。

 大工哲弘は1948年、石垣島生まれ。彼もまた半世紀以上も続く沖縄の [憤怒の時代] に生ま身を重ねて生きてきた。大工の歌う八重山民謡は秀逸だが、近年は [沖縄を返せ] や [インターナショナル] の替え歌を飽かずに歌う。いつになっても止まない沖縄差別が、彼をしてそうした唄を歌わせる。
 宵の都心の空気をつんざいて朗々と鳴り響く、沖縄の唄者たちの [呪いうた]…。楽しくもあり、哀しくもあり…。

 4月29日(土) 米軍の再編経費について、米国防省のローレス副次官が25日、「日本の支出は控え目に見ても2兆9,800億円になるだろう」と語ったマスコミは伝えている。
 3兆円か。
 あの人は、先の海兵隊のグアム移転費のときもそうだったが、どんぶり勘定が得意な人とみえる。でも、いくら [現金自動支払い機] を手土産に貰ったとはいえ、調子に乗るのはいい加減にしてもらいたい。
 それとも、テレビに映し出されたあの得意気な表情からすると、先の日米高官協議で日米はまたまた密約でも交わしたのではないか、との疑念がつのる。真相に迫り、真実が明らかにするジャーナリスト出よ。

 4月27日の東京新聞朝刊 1面に「沖縄4基地を全面返還」と4段抜きの大見出しの記事。サブ見出しに「米軍再編 最終報告の概要固まる」とある。
 その記事には?
「在日米軍基地の70%以上が集中する沖縄で全面返還となるのは、中間報告に入った普天間飛行場を含め、那覇港湾施設、牧港補給地区、キャンプ桑江の計四施設。キャンプ瑞慶覧など部分返還の二施設も含めると、計約千五百が返還される」
 とある。

 読んでびっくり、とはこういうことを言うのだろう。知らない人が読むと、あたかも「朗報」にみえるのだが、違う。
 「普天間飛行場」は10年前に、「那覇港湾施設」(那覇軍港)は30年以上も前に、そして「キャンプ桑江」もとおの昔に日米間で返還が合意され、発表されているのだ。
 一度売った商品を二度売りするに等しい、国の悪辣商法にマスコミは乗せられてはだめだ。あたかも「米軍再編の成果」ででもあるかのように見せかける国の意図が見え見えじゃないか。

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