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6月 5日(月) 東京・千石の三百人劇場で三好十郎の『鈴が通る』(劇団文化座)を観る。シベリアに抑留されている息子を返せと、役場に通いつづける老女・そめ。息子を思う一途な気持ちと、彼女をめぐる村人たちの心の変化が、山村に響く鈴の音共々心に染みる。文化座が一昨年から始めた「シリーズ三好十郎の世界」の一環。 帰路、同道した近田洋一君と巣鴨駅近くの居酒屋で酒食。一月にスペインで描いてきた数々のデッサンを見せてもらいながら、明るいうちからビールで焼き魚をつつく。 6月 7日(水) 第54回「ピースボート」の水先案内人を引き受けることになり、スタッフと打ち合わせ。地球一周の終盤、サンフランシスコからハワイのホノルルまでの6泊5日の船内で、沖縄に関するゼミ2回と講座2回。他にドキュメンタリーの連続上映も。 大工哲弘さんから新作のCD『JINTA WONDER LAND/ジンターランド』(offnote/ON-58)が届く。八重山生まれのシャイな唄者・大工が飄々とうたう野口雨情の「シャボン玉」や北原白秋の「煙草のめのめ」、そして沖縄の「汗水節」など心なごむ15曲。 6月 8日(金) 恵比寿の東京都写真美術館で画家・田中一村(1907〜1977)を描いた映画『アダン』を観る。奄美の風土や命を描きつづけた一村については常々共感、感動を抱いていたので…。監督の五十嵐匠が銀幕に叩きつけたのも、やはり人間の [魂]。久々に力の入った作品に出会う。 6月11日(日) ここは、沖縄の独立を夢見る太田武ニさんや島袋陽子さんらの情熱で生まれ、運営される“下町の中の琉球空間”。物販だけではなくトークやライブなどの催しを通して〈平和〉や〈共生〉を追求しつづける場―。 |