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7月15日(土) “浪花の唄者”趙博(チョウパク)さんからCD『僕は在日関西人』の恵送を受く。今年2月にTBSラジオから放送されたDJ&ライブの収録盤。
彼のうたは、先般読谷村に建立された [恨の碑] 除幕式で初めて聞き、その迫力に圧倒されたが、このCDもなかなかの感動ものだ。在日の
[負の思想] を炎に換えて、口説に、太鼓に叩きつける彼の生き方に心揺さぶられる。日本からの差別がつづく [沖縄] と [在日]
に共通する、心の屈折ゆえのことであろうか。
7月18日(火) 沖縄の映像プロダクションSAT代表の新田昭さんから、同社の創立10周年パーティ(7月22日)の案内の電話あり。
前後して元NHKディレクターの仲松昌次さんから、下嶋哲朗さんの新著『平和は「退屈」ですか』(岩波書店)の出版祝賀会(20日、那覇)の連絡あり。20日から八重山に行かねばならないので、どちらも出席不可。残念でもあり、済まなくもあり。
7月20(木) 午後、炎暑の沖縄入り。防衛施設庁長官による嘉手納基地などへの米軍ミサイル配備通告で、沖縄の憤りは収まること知らずだ。
配備されるのは地対空誘導ミサイル「パトリオット」24基で、陸軍兵士600人と共に年内に配備を完了するという。先の、欠陥ヘリ・オスプレイの配備同様、国民には見えない所で大事なことがどんどん進んでいく。このミサイル配備は昨年秋の
[米軍再編] 日米合意のなかで決まっていたのだという。
国民の反発を招きそうな事柄は隠しつづけ、小出しにして取り繕う。何が「沖縄住民の負担軽減」だ。やってることはことごとく「米軍の経済的負担軽減」だろが!。
夕方、筑摩書房の石島氏から『だれも沖縄を知らない』の増刷が決まった、との電話あり。これで4刷目。刊行1年にしてはまずまずだろう。
7月21日(日) 午後1時すぎ、約1年ぶりで石垣島へ。南方洋上からは台風5号が接近中。先の見えない旅になりそうだ。
いつものように南山舎の上江洲儀正君が空港に出迎えてくれ、久しぶりに昼食を共にする。観光客や移住者の急増で様変わりする八重山の島々の近況を聞き、ともに島の将来を憂う。
7月22日(土)
多少波立つ海を高速船で鳩間島へ。去年のテレビドラマ『瑠璃の島』以降、観光客が増え、石垣島から直行の高速船が日に2便就航するようになった。フェリーより船賃は高いくつくが、利便性は格段と高まった。
島は豊年祭/プーリィのさなか。旗頭が揺れ、唄サンシンがはじけ、豊穣を神に感謝する奉納舞踊があでやかだ。里子として島にやってきた小中学生の男子も真剣なまなざしで棒術の演舞。いつもながらの島の夏―。
夜、こぼれるような星空を仰ぎ見ながら、加治工勇さんや鳩間加奈子さんらの島唄を堪能する。降る星を浴び、爽やかな潮風を浴び、闇を切り裂く朗々たる島唄に浸る至福の時間―。
この一年、どうか島々が弥勒世/ミルクユーでありますように…。
写真:司の前で演じられる爬龍船競走(鳩間島
前ぬ浜で)
7月23日(日) 台風5号の接近で予定を繰り上げ、夕方の高速船で鳩間を脱出、石垣島経由で空路、那覇へ。台風に終われての三段跳び。
鳩間の豊年祭を見たのは今回で4度目か5度目だが、いつも台風に邪魔されて最終日の綱引きは取りやめ。
〈また来年来たらいいさ。それまでは生きていなさい〉
ということなのだろうか。
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