沖縄通信表紙    日記INDEX     前の日記     次へ→
2006年9月27日(水)

「平良は元気です。」


アオブチャー\ブダイ
(那覇の公設市場で)

 9月25日(火) 朝、岡本由希子さんから電話で平和市民連絡会・共同代表の平良夏芽さんが逮捕された、との第一報。辺野古沖で日々体を張って闘い、イラク戦争開戦時にはバクダットで人間の盾となって「攻撃するな」と訴えたあの平良さんだ。
 現地からの連絡では、ヘリ基地建設予定地の埋蔵文化財調査のためキャンプシュワブに入ろうとした名護市職員のクルマを止めようとして「公務執行妨害」で逮捕されたという。

 普天間基地に代わる新基地を「キャンプシュワブ内」とすることに国がこだわる理由は、既存の基地内なら反対運動は手も足も出せない、と考えたからだ。広い海上と違いゲートさえ固めれば工事は自由自在、というわけだろう。平良さんの逮捕は国策には指一本触れさせないとする、この国の民主主義の非成熟さ天下にさらけ出したものに他ならない。

 平良さんを一刻も早く釈放させなければならない。警察や国/防衛施設局へ抗議を声を集中さなければならない―。終日各方面にメートルを送る。

 東京の〈連続ティーチイン・沖縄〉や埼玉の近田洋一君らの対応が素早い。近田君のネットワークは一瞬にして10万人もの人に伝わる。ありがたい。
[近田メール] で、彼はこう書いた。
《辺野古を含む沖縄の基地は今や前線でイラクと地続きです。ここから住民に対する無差別攻撃の米軍が出撃しているのです。
 米軍再編に伴う基地の建設、強化は事態を一層泥沼化させるだけでなく、暴力を世界に拡散、人々に苦痛を与えるものです。この現実を直視するのは、同時代に生きる私たちの責任です。夏芽さん逮捕はまさにこうした現実の中で起きているのです》

 日々、自分たちの周囲で起きていることに対して、精一杯のイメージを喚起すること。それが [力] に変わる。

9月26日(火) 夜、読谷村内で彫刻家・金城実の近著『沖縄から靖国を問う』(宇多出版企画)の出版を祝う小宴。権力に拘禁され、ハンストを敢行して闘っている平良さんを想うと、祝いの宴は気が重いが仕方ない。
 会場で山内徳信さん(『沖縄 近い昔の旅』凱風社刊、92p〜「ムラの挑戦\読谷村が目指す『本物の自治』」に詳しい)と話すことができた。山内さんには、「辺野古問題で国と闘えるのは自分をおいていない」との自負がある。僕もそう思いつづけてきただけに、11月の沖縄県知事選の「革新」統一候補となれず、無念だ。
 名護署前での「平良さん逮捕抗議行動」から戻ってきたばかりという山内さん、日焼けしたつやのある肌は青年の如し。
 巷間では、候補者選考をめぐる「革新」政党間の確執や、統一候補に決まった糸数慶子さんとの感情的問題が取り沙汰されているが、辺野古基地問題が最大の課題となる次期県政\県知事を選ぶ選挙ゆえ、負けるわけにはいかない。山内さんには「糸数さんを支え、スクラムを組んで選挙戦を闘って欲しい」とお願い。きっとそうなると確信。

9月27日(水) ここ48時間、ケータイのメールが鳴りっぱなしだ。不当逮捕された平良夏芽さんに関して。その中から、けさ入った平良さんからのメッセージ―の(全文)。

 《檻の中にいると、自分が犯罪者であるかのように思えてきます。そとの情報がほとんど入らず、自分が孤立しているのではないかという不安が心にひろがっています。「そとの仲間を信じろ」と自分に言い聞かせていましたが、不安は払拭できていませんでした。
 弁護士を通じて、多くの皆さんのメッセージを読ませて頂きました。
お腹は空いていますが、心は満たされています。取り調べのなかでほとんど黙秘していますが、「資産は?」と聞かれたときに「仲間です」と答えたことは間違いではありませんでした。
最後の最後まで共に闘っていきましょう。平良は元気です。そして幸せです》

 午後1時すぎ、「平良さん釈放」の第一報あり。ひとまず、安堵。

←前へ * 次へ→



Copyright(c)1999-2006 Katsu Moriguchi ALL RIGHTS RESERVED.