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2006年10月15日(日)

「沖縄、好きですか?」

ピースボート西南西へ (10月12日、)

 10月13日(金) ピースボート(PB)トパーズ号、ハワイィ諸島を目指し航行中。気温14℃(09時現在)、風強く、多少うねりあり。寒くてデッキにはいられない。
 13:30〜15:00 ベトナム帰還兵アレン・ネルソンさんのスピーチ「38年ぶりにベトナムを訪れて」を聞く。彼は米海兵隊員として1966年、ライフル銃を手に沖縄を出撃してベトナム中部のダナンに上陸。「数え切れないほどの女性や子供、老人を撃ち殺し、住家を焼き放った」自らの体験を赤裸々に語った。
 そのダナンを「ピースボート」で訪ね、自分が犯した罪と自国の犯罪を謝罪して回ったというネルソンさん。その話から――
 「和解は謝罪からしか始まらないし、謝罪なくして殺戮による精神的後遺症からも解放されない」
 「インターネットの発達などで地球は日々小さくなり、互いに相手の国を必要としている。私たちは“世界村”の住民だ。自国の罪を謝罪し、平和を築き上げよう」

16:00〜17:30 PBパートナー高橋正樹さんのスピーチ「アロハ! あなたが絶対知らない“ハワイ”」を聞く。ハワイが大国/アメリカから侵略されてから108年。〈母なる大地〉を奪われ、文化を破壊されてきた先住民たちの現実と叫びが痛々しい。米軍が自由勝手に使用可能な基地であることも含め、沖縄/琉球となんと似ていることか。

 10月14日(土) PB、西南西に向け航行中。太平洋上のあけもどろ(日の出)、絶佳。気温毎日約2℃づつ上昇。ハワイの気温は27℃とか。海の色も空の色も日に日に青さを増してゆく。寒さ遠のく。

06:30ラジオ体操に参加、気分爽快。午前中はあすから始まる「地球大学」ゼミの打ち合わせ。事前に生徒たちに出す課題を〈沖縄、好きですか?〉とする。好き、嫌い、関心ない…、いずれにせよ各自でその理由を考えねばならない。そこからつぎの課題がみえてくるに違いない。

 16:00〜17:30 PBツアーディレクター中原大弐さんのスピーチ「辺野古の海に基地はいらない」を聞く。

 20:30〜22:00 水先案内人(船内学習講師)としてロスから乗船した『ジェネレーション・タイムス』編集長・伊藤剛さんのスピーチ「旅するように日本を生きる」の後半を聞く。伊藤さんの話――
〈いまある状況を当たり前と思わずに、常に何事に対しても興味を持ち続けて欲しい。未知の世界に旅に出るとき、観光地から行く先々の国/地域の社会問題まで、何でも知りたくなる感覚を大切にしてほしい〉

 夜、船尾甲板上でエイサーに興じる若者あり。沖縄出身の若者6人が他府県の若者と共にやっているのだという。僕の姿を見つけると威勢のいい“歓迎演舞”を。それにしても、エイサーはなぜヤマヤの若者の心を捉えるのだろう。

 22:30〜01:20 船内の居酒屋「波へい」でゼミのメンバーと初の飲み会。泡盛・残波あり。ミルク割りで呑む。みんなに教えたら、意外に好評。

10月15日(日) 11:00〜13:00 “地球大学”(大学生や若者を中心とするグループ)のゼミ。沖縄出身の若者(金武町出身。95年の3米兵による少女暴行事件被害者の同窓生)も参加。
 ゼミは毎日2時間。PBの行く先々の国や地域が抱える問題や、平和、環境、人権問題などを水先案内人などを講師に迎え学んでいる。僕の受け持ちは今日、明日の2日間。学生と共に〈沖縄〉を学ぶ。

 前日、生徒たちに出したテーマは〈沖縄、好きですか?〉。このテーマを通して、ヤマトンチュは沖縄とどのように向きあい、関わりあっていくべきかを考えることが狙い。
 参加者は約20人。冒頭、山之口貘の詩「ねずみ」を朗読、テキストとして沖縄の日本復帰前後に撮ったドキュメンタリー『沖縄の十八歳』とその続編『沖縄 熱い長い青春』を見る。沖縄の人々は復帰に何を求めたのか。その願いは満たされたのか、みんなで話しあう。

 20:30〜22:00 PBの大ホール/ブロードウェイで公開講座。一般船客らを含め参加者約200人。演題は『沖縄とOKINAWA/私が見つめた50年』。
 演題から舞台のセッティング、司会・進行すべてをゼミの若者たちが手際よく進める。司会の大学生はエイサー装束、女性2人はウミナイビ(婚礼衣装)、開会前会場に流れるBGはビギンの「島人ぬ宝」と夏川りみの歌う「涙そうそう」。
 テキストは復帰前夜の1970年12月にコザ市(現沖縄市)で起きた民衆蜂起/コザ暴動を描いたドキュメンタリー『かたき土を破りて』。
 沖縄問題は人権問題であること、沖縄の「反基地」思想の根っこは沖縄戦であることなどを、金城哲夫母子の話などを引き合いにして話す。ビデオ込み1時間半の持ち時間では思いの丈が尽くせない。17日の2回目に期待するか。

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