沖縄通信表紙    日記INDEX     前の日記     次へ→
2006年10月17日(火)

沖縄とOKINAWA

“森口講座”のポスターを作る地球大学の若者と
(10月17日、船内で)

 10月16日(月) 連夜の若者たちとの酒宴のせいもあり、疲れがたまる。朝、船室内で立ちくらみ。

 18:15〜19:30 公開講座『沖縄を語ろう』。水先案内人のアレン・ネルソンさんと僕をメインスピーカーに、本土の若者6人、沖縄の若者4人で〈沖縄〉をテーマにトーキング。

 沖縄と他府県の若者の発言要旨――
 〈自分が生活している所に基地はない。沖縄は遠い存在。基地を沖縄だけに押しつけているという感覚はない〉(福岡県・男性)
 〈私は山の中で育った。基地も殺人事件もみんなテレビの中の世界。沖縄基地は生まれたときからあったので、初めから、そういうもんだと思っていた〉(兵庫県・女性)
 〈家の近くの座間基地に米陸軍司令部が米本土から移転してくることを知っているが、見近な問題という感覚はないし、反対運動に参加してもいない。沖縄のことはニュースなどで知っているけど、自分がどうしようかというところまでは考えなかった〉(神奈川県・男性)
 〈沖縄戦のことをおじい、あばあは語りたがらないので、よくわからない。学校の特設授業で平和について習った記憶がない〉(沖縄県・男性)
 〈ピースボートで学んで、沖縄にいるときより基地問題が身近な問題になった〉(沖縄県・女性)

 午後、心臓に多少の違和感あり。狭心症でカテーテル手術を受けたのが今年の2月。あれから8ヶ月余り。「再発するとしたら術後6ヶ月〜9ヶ月目辺り」と医師が言っていた、ちょうどその時期なので、嫌な予感。

 10月17日(火) 波高く、船ゆれる。昨夜来の雨は上がるも、天気は悪い。10メートルを超える風。揺れで足下がよろめく。船内のエレベーターはすべて停止。
 ホノルル入港まであと1日。客の動きがあわただしくなり、船内に高揚した気分がただよう。

 11:00〜13:00 「地球大学」ゼミ。あすに迫ったハワイ先住民との交流に備え、ハワイと沖縄の共通点やこれまでに船内で学んだ〈沖縄〉について整理。アレンと僕が感想を語る。
 メンバーたちの発言から――
 〈伝えられる情報からだけではなく、自分で足を運び知ることの大事さを知った〉
 〈自分の目で現地を見、話を聞き、知ることから、自分は何をすべきか、その方法が見つかると思う〉
 〈自分の立ち位置をしっかり定めたい〉
 〈武力を持っている国が変わらないかぎり、北朝鮮など他の国は変わらない〉

 16:00〜17:30 公開講座『沖縄、好きですか?』
 予定の映像上映を取りやめ、参加者と水先案内人(森口)のフリートーキングに。参加者、きのうより減少、約60人に。ちょっと尻すぼみだなぁ。沖縄の基地問題を語り合うなんて楽しいはずがないから…か。
 冒頭に話したこと――
 ・沖縄復帰1年後の5月に、国会議事堂正面鉄扉にオートバイで体当たりして死んだ、沖縄出身の上原安隆青年(27)の死の意味をきちんと受けとめること。
 ・沖縄を観光地としてしか見ない近年の沖縄ブームは看過できない。沖縄がそんなに好きで良い所なら、もっと沖縄を大事にし、基地をなくすために力を尽くすべきではないか。
 ・米軍再編による“本土の沖縄化”は、日本人が沖縄の基地問題にきちんと向き合ってこなかったことによる、いわばツケ。今後は沖縄から転移したガン/米軍基地を含め、一つずつ切除していかなければならない。
 ・「平和」とは、戦争と戦争の間の休息期間。この「休息期間」をどう生きるか、無駄にすごすか否かが、つぎの時代を決める。大事にしてほしい…。

 夕方から夜にかけて再び心臓に違和感。狭心症再発の不安つのる。夜半までには治まる。スピーチなどが続き、ストレスがたまるのが原因か。あすは早朝にホノルル入港。18、19の2日間は「地球大学」のエクスポージャー『アロハアイナ 基地はいらない』に参加、若者たちと島をめぐる。アロハアイナとは「土地を愛そう」の意。先住民たちの土地に対する思いを知るため、チャーム・スクールなどを訪ね、交流の予定。

←前へ * 次へ→



Copyright(c)1999-2006 Katsu Moriguchi ALL RIGHTS RESERVED.