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10月18日(水) 06時、目を覚ますと船はすでにホノルル港に接岸している。8階デッキに駈け登り、辺り一帯を眺める。街の向こうに連なるなだらかな稜線が首里の丘を連想させる。日本人にとって「近くて近い」“観光ハワイ”、僕にはちょっと憂鬱で「遠い国」ハワイが、目の前にある。 終日、アレン・ネルソンと共に「地球大学」の船外学習ツアー/エクスポージャーに参加。 ロカヒさんは「文化の衝突」という表現で、アメリカに侵略されたハワイの悲劇を語った。ハワイの人々にとって、土地とは
[命の糧が属する所]、つまり生命の源。 だが、アメリカによるハワイ併合(1893)で、人々の共有財産だった土地が私物化され、フェンスで仕切られ、軍隊による破壊と汚染がつづく。その耐え難い屈辱感と、いつの日か土地を取り戻し、緑の大地をよみがえらせる自信とが、ないまぜになった黒い瞳で僕ら日本人を見つめる。 ・ハワイの人口約127万人。その80%に当たる90万人がオアフ島に在住。 人口過密な島に広大な基地。住民生活など経済・社会に直接間接に及ぼす影響の大きさ、深刻さが“基地の島沖縄”と重なる。バスの車窓から垣間見たワイキキのビーチ、高層ホテルと高級ブランド品店の建ち並ぶカラカウア通り…。情無用の西欧化! 14:00〜18:40 市内ビショップ博物館内のカラウロカヒ・チャータースクールを訪問。芝生の上で車座になって生徒たちとハワイの伝統や文化の大事さなどについて話し合う。その後、午前に引き続きロカヒさんとカイルさんからハワイ先住民の現状や米軍基地問題でディスカッション。 2人の話から―― この席で2人に対し、かつて大田昌秀沖縄県知事がハワイのダニエル・井上上院議員に対して「沖縄基地の一部受け入れ」を要請。井上議員が「歓迎した」ことについての感想を聞いてみた。 10月19日(木) 「地球大学生」と共に、オアフ島北西部の「カアラの谷文化学習センター」へ。自然との共生を通して、持続可能な生活と「あるべき姿」の回復をめざす学習拠点。 学習センターのあるカアラの谷は、島の西部を貫くハイアナエ山脈のほぼ北端。清流が大地を潤し、鳥のさえずりが絶えない高い山と山の間にひらけた大地。彼らはこの地で、生きることの大事さを年間4000人の子供たちにタロイモ植えや樹皮を用いての布づくりなどの実践を通して教えているという。 ワイアナエさんの言葉から―― 《ハワイ人は、資本の進出などにひどく追い詰められているけど、だからこそ〈本来のハワイ〉を取り戻すために力を合わせて生きている》 帰途、さらに島を北上、マクアの米軍射爆場などを見る。沖縄・やんばるの山と瓜二つ。かつてこの一帯で暮らしていた先住民を追い出しての基地のための土地接収だったという。 【写真】カアラの谷でタロイモの苗を植えるPBの若者たち (10月19日、「カアラの谷文化学習センターで」) |