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2007年1月6日()

年頭雑記


あけもどろ (沖縄にて
(撮影 大塚勝久氏))

 1月 1日(月)  恐れていた通りの「フセイン処刑」(12月30日)。やりきれなさと憤りを引きずったまま年を越した。なんとも不快な新年だ。
 不公正な裁判に、強引な死刑執行。蛮行を急いだ背景には、イラン・イラク戦争当時、イラクの化学兵器開発に米が荷担していたり、イラク侵攻の目的が石油資源の支配などにあったことがの暴かれるのを恐れたからだろう。
 根拠のない「大量破壊兵器保持」を理由に、一方的に他国に攻め込み、気に食わない指導者を拘束して抹殺する…。こんな大国の無法な振る舞いは二度と見たくはない。

  1月 4日(木) 年賀状廃止を誓ってもう何年になるだろう。「年1度の付き合い」より「日常的な付き合い」を大事にしたいとの思いからだったが、もらった賀状には返事を書くので、つぎの年にはまたもらうはめになる。だから「廃止」どころか何年経っても「賀状のキャッチボール」が終らない。賀状が正月の楽しであるのは事実だがなんともやっかいなことだ。
 しかも、近年は那覇の仕事場にも賀状が送られてくる。留守だから当然放置されたままで、失礼のしっぱなしとなる。これには困る。「賀状廃止宣言」とでも銘打った賀状でも出して欠礼に終止符をうつべきか。
 そんなことを考えながら、朝からせっせと返事書き。これでまた来年の正月も同じことの繰り返しか。

1月 6日(土) 午前4時、NHKの「関西発ラジオ深夜便」〈こころの時代〉を聞く。ゲストは上原美智子さん。彼女は極細の繭の糸を用いて空気よりも軽い珠玉の布を織る工芸家。今は亡き金城哲夫の実妹だ。

 彼女の作品は、これまでに佐喜真美術館や都内のデパートでの個展、そして彼女のアトリエなどでも何回となく見ている。その都度身震いするほどの感動を覚えたものだが、気の遠くなるようなその手仕事の多難さと向き合う彼女の生き方はなんとも魅力的でさわやかだ。
 聞き手の西橋正泰氏の誠実な問いに答え、彼女は自らの出自や沖縄戦、そして織物に込める思いなどを、故母ツル子さん譲りの情熱で語った。〈こころの時代〉にふさわしい、充実した深夜のひととき。

 八重山・鳩間島を舞台にしたテレビドラマ『瑠璃の島』の続編 (「瑠璃の島スペシャル2007」)放送。
新聞各紙は、年末から年始にかけて続編の放送を派手に紹介した。「帰ってくる『瑠璃の島』」(12月28日、夜)、「瑠璃の島 再び/少女から大人へ、成長記録」(1月 4日、毎日)、「里子・瑠璃の初恋/変わる島、住民は」( 1月 1日、朝日)など。毎日と読売は鳩間島に記者を出し、島の現状をルポするなど芸能ニュースを越えた扱い。はたして視聴者の反応はどうだろうか。

 夜遅く、友人のIさんから処刑前後のフセイン元大統領の写真がメートルで送られてくる。首にかけられたロープ痕であろうか、死顔に残るいくつもの擦り傷が痛々しい。眠るように閉じられた瞼。穏やかな死顔が痛ましさをつのらせる。合掌。

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