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2007年1月14日()

『すばる』の沖縄特集のことなど

琉球の聖域・斎場御嶽
(沖縄・南条市知念)

 1月 9日(火)  防衛庁がついに防衛省に格上げされた。この国のイメージと内実は、これで完全に「ハト」から「タカ」に変わった。すでにいくつもの「戦時法」ができているので、「自衛隊」の海外派兵がいっそう現実味を増した。60年前のあの戦争の反省と教訓はどこへいったのか。
 これでアジア各国の日本を見る目は変わり、中韓など周辺諸国は軍拡に走るだろう。こんな悪しき種をまいて何の得になるのだろう。政治の暴走を憂う政治家はいないのか。

 沖縄の思想家であり先輩のジャーナリスト、川満信一さんが書いた〈琉球共和社会憲法私案〉の前文を思い出す。そこにはこうあった。

<われわれはもうホトホトに(日本に)愛想がつきた。好戦国日本国民と権力者共よ、好むところの道を行くがよい。もはややれやれは人類廃滅への無理心中の道行きをこれ以上共に歩むことはできない>

 1月12日(金) 正月に近くのレンタル店で借りておいたモンゴルのドキュメンタリー映画『天空の草原のナンサ』(監督=ビャンバスレン・ダバー)を観る。
草原で暮らす羊飼いの一家5人の日常を追った映像叙事詩。洋の東西を問わず、子供は「天才的役者」。草原の岩穴から拾ってきた子犬子をめぐるヒューマンな世界を、この作品の主人公ともいうべき長女のナンサちゃんが際立たせていて、朝のひとときを幸せにしてくれた。5つ星のお薦め映画。

1月13日(土) 『すばる』2月号が沖縄復帰35年にちなみ「オキナワの心熱」と銘打った特集を組んでいる。小説家目取真俊と沖縄女性史研究者の宮城晴美の対談や、崎先多美や岡本由希子ら4人の女性たちの沖縄文学をめぐる座談会、さらには音楽や映画まで 125ページにのぼる特集で、なかなか読み応えがあった。

 沖縄の思想家仲里効さんのルポルタージュ的論考「『神々の死』の果てに」では、『だれも沖縄を知らない/27の島の物語』(筑摩書房)で書いた宮古島や大神島、久高島のルポを援用、グローバリズムの波にさらされる沖縄の〈個〉を子細にあぶり出している。

特集の最後は、95年に少女暴行事件を引き起こした3米兵の1人で、昨年8月郷里のジョージア州で女性を殺害して自殺したケンドリック・リディット(31)の「死」をめぐるルポ。
 大いに関心のある事件だが、現地に赴き家族らに会うにつれ、浮かび上がるのは「謎」ばかりとか。さらに取材を重ね、内容のあるリポートを期待したい。

来週16日は心臓のチェック。またカテーテル検査をやらなけれはならないらしい。検査だけで済めばよいが、異常が見つかればまた施術だ。気が重い。

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