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2007年1月21日()

『百姓一揆』

築100年を超す赤瓦の家
(200612月、鳩間島で)

 1月16日(火) 心臓手術後やがて1年。冠動脈のカテーテル検査をすべきかどうか、検討の時期がきた。担当医は検査を急ぎたいようだが、「来月ではだめか」と聞くと「それでもいい」というので、とりあえずひと月先送り。だが、なんのことはない、つきまとう「不安解消」も先送りだ。

 夜、ピースボート・スタッフの野平晋作、高橋真樹、小林深吾3君 (いずれも、昨秋船上で世話になった) と北千住の中華料理店で会食。世界を巡って〈地〉を知り〈人〉を知り、あるべき地球市民を追求しつづける「ピースボート」の若者たち。会うたびに、彼らのひたむきな真剣さと情熱にうたれる。おのずと酒も旨い。また「水先案内人」(講師) として乗船してほしい、とか。

1月19日(金) 以前マルジュ社の櫻井俊紀さんの所で会ったルポライターの辻秀雄さんから、「マルコポーロ社が4月に刊行する総合月刊誌『百姓一揆』の編集長に就任することになった」との知らせあり。
「百姓一揆」とはいい名前をつけたものだ。いまほど国民がおかみ/永田町に対して決起しなければならないときはない。テレビや新聞などマスコミは伝えるべきことをきちんと伝えないから。
 ジャーナリストの使命は「平地に乱を起こすこと」と言ったのは荒畑寒村だっが、そんな気概のあるジャーナリストは、この国の大マスコミの中にいまどれだけいるだろうか。
 月刊総合誌『百姓一揆』に荒畑の「志」を期待。

1月21日(日) きのうから今日にかけて、長らく書棚で眠っていた『沖縄の文学・高校生のための副読本/近代・現代編』(沖縄県高等学校障害児学校教職員組合、91年刊) を読み返す。昨年夏逝去した岡本恵徳さんらの協力で編纂された 300ページを超えるこの副読本、なかなかの内容だ。

 エッセイから詩、俳句、短歌、小説、そして戯曲まで、近・現代沖縄の代表的な作品が収載されていて、読み応えがある。
 山之口貘の詩「会話」や「ひめゆり学徒隊」引率教師仲宗根政善のエッセイ「浄魂を抱いて」、大城立裕の芥川賞小説「カクテルパーティー」などのほか、牧港篤三や大湾雅常、川満信一らの「戦争」や「時代」を詠んだ詩などが「沖縄の記憶」として「平成」の時間のなかに生々しく立ち現れる。

 こういう本を高校教育の副読本として、一地方の教職員組合が出し、それが学校現場で活かされている沖縄というところはやはりすごい。

 歌人桃原邑子の短歌は、戦場を生きた女の慚愧を余すことなくうたいあげて、胸を衝く。

 下着なきわが肌つつむ闇の中 足ひろげ歩めりいくさ恥ずかし   桃原邑子

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