観てきた沖縄 1

沖縄学徒はかく訴える

<玉川学園高等部沖縄研究会>

島はふるえている
島人もふるえている
何故!灯火管制!!

11年前と同じようにふるえている
平和の筈の島はふるえている
何故!灯火管制 !!

畜生!!
島人に敵があるのか!
島人はふるえている。
怒りとおそろしさのため!!
11年前と同じように


(現地雑誌より)

主旨

 沖縄の問題が、連日新聞の一面を賑わしているこの頃、我々沖縄研究会員一同我事のような不安に襲われるのをどうする事も出来ません。
 現地の実情に触れ、ひざを交えて語り合ったあの情熱的な現地学生の燃えるような瞳がチラついて寝れなかった夜が幾日続いた事でしょう。あの学生達の家や、学校がもし基地と化するなら、純朴なあの人々はどうなるんでしょう。
 我々が沖縄に行った時の港での感激、そして交歓会においての血のつながる者だけが感知し得る懐かしさ、彼等の熱望する祖国復帰の問題、又力強さと美しさに満ちた沖縄舞踊をみた時、これらの尊い祖国愛を輝くばかりの芸術を失う事が、日本の将来において、如何に大きな打撃であるかを、つくづく思い知らされ、今迄微力であったにせよ何もする事をしなかった我々の軽卒さに恥じ入りたいばかりでした。
 今、我々がこの様な行為をしているのも、つきつめれば、現地学生のその尊い心情がなせる技なのです。同時に研究会員一同の心からの行為でもあるのです。 
  我々の同胞が一致団結して固い信念のもとにアメリカ政府に、又日本政府に陳::している今日、この問題は、決してアメリカと沖縄との問題ではあり得ません。全日本人の問題であり、国際問題でもあるのです。我々はこの問題を単に日本国民が野次馬的好奇心によって傍観しているのではないと固く信じています。だからこそ、年少の我々が「生意気にわかりもしないおせっかいを」と云われるのも覚悟で、ここにもう一度呼びかけたいのです。本当に我々には何も出来ません。ただ一つ出来ることは学生の力強いはげましの言葉を、現地の学生に送る事です。
 基地云々等と云う事は我々の口出しすべき範囲ではありません。ただ同胞がより良い教育を受けられるよう、又今の生活を基地拡張によって脅かされないよう、それだけが我々の願いでもあると信じます。又現状としてそれ以上の事を望み得ない今日でもあるのです。
 我々はあの交歓会においてどの様な障害にぶつかろうとも立ち消える事のないでしょう愛国心で満ちあふれた黒````にみつめられた時のビクッとす筋肉の伸縮を一生涯忘れる事は出来ません。
「沖縄の問題は直接日本人の問題である」ともう一度声を大にして叫ばずにはいられない我々なのです。

   

   農土    

コウロギが鳴いたとて
野畑が幾らほえたとて
誰が耕そう
「この前、おじいさんが耕していたら
米兵のかますに入れられたそうだ」
「刑務所行きだとよ」
この会話を何処でも聞けるのだ
俺も悲しい、うらめしい
白人の誰がこの悲しみを
全琉民の悲劇だと
考えきれよう


イモもナッパも
きっと生き生きしていたに違いない
これを全琉民の誰れが
沖縄人の食糧だと
解しきょう

(現地雑誌より)

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1 詩 主旨 詩「農土」  2 沖縄を観て来て   3 詩「林」  4 沖縄を故郷に持って  5 詩「島のコウロギ」  6 解説

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