島のコウロギ

コウロギが泣いていた

夜も昼も泣きつづけていた

彼等は草むらが恋しかったのだ !!

草むらを返してもらいたかったのだ !!

しかし、いくら泣いたとて

草むらをうばう奴等には

何のひびきもなかった...

それでもコウロギは泣いていた

−−−とコウロギの泣き声がうるさくなったので

やがてコウロギは

泣くことも草むらを恋うことも

許されなくなった

泣いたらコウロギたちは

どんどん虫かごにほおりこまれて行った

島のコウロギの世界では

これが堂々と許されている !!

−現地雑誌より−

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1 詩 主旨 詩「農土」  2 沖縄を観て来て  3 詩「林」  4 沖縄を故郷に持って  5 詩「島のコウロギ」  6 解説

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