主旨にかえて
−今後の方針とお願い−

 プライス勧告が発表され、沖縄はもちろん内地でも各地に於いて「沖縄問題解決総決起大会」が開かれ、世論を大きくさわがせてから早くも3ヶ月近くなります。私達沖縄を観て来た者もそれと相前後してパンフレット(この「観て来た沖縄」の冊子)を発行し、皆さんに訴えて参りましたが、今日沖縄は早くもジャーナリズムや世論から忘れられ様としています。しかしあれ程日本國民が全力を揚げて要請しているにもかかわらず、当の米国では今だに、はっきりした解答も処置も取っていないのが現状です。そればかりか沖縄に於いては新たに農民の土地が焼き払われたり、琉大(琉球大学)に対し弾圧を加えたりしているのです。私達日本人の抵抗は何も反米だとか云う様なことではないのです。全くそれ以前の人道問題だからなのです。だからこそ若い私達が夢中になっているのです。沖縄では何処の高等学校でも「土地問題解決対策委員会」の様な組織を設定し、文字通り血眼になって研究しています。今日の沖縄の問題は沖縄住民にとっても死活問題だからなのです。だからこそ高校生達が真剣に考えているのです。私達は今日ここにみなさんに対し運動を起せとか、協力しろとか云うのではありません。しかし同じ日本人である彼らがあんなに真剣に真摯な態度で取りくんでいるのを見殺しにすることが出来るでしょうか。と云って無力な私達に、政治的、かつ実際的な直接出来る筈がありません。それよりも内地の私達が一人でも多く沖縄の現状を理解し、又同情を寄せ、それが何らかの形になって現れれば良いと思うのです。そこで私達沖縄研究会では、今回はっきりと今後の方針や目的を再認識し、新ためてここに発表致します。

目的は、
1、沖縄の祖国復帰
1、サンフランシスコ条約第3条の撤回
1、プライス勧告否定
1、日本の國連加盟

にありますが、この様な大きな問題が私達学生にできるとは考えられません。従って"目的達成のための目標"として次の4項目を揚げました。

◎沖縄学生を現状から救おう

1、沖縄学生の真実の友になろう。
2、沖縄学生に書物を送ろう。
3、沖縄文化に関心を持とう。
4、沖縄学生に進学の道を。

以上、そしてこの4つの目標達成のための具体策として

1、内地から沖縄へ送る書物を集める

2、ペンフレンドの募集をし、沖縄の学生と文通をする。又、"ペンフレンドの集い"の会合を持つ

3、研究会の会合【組織強化(後述)のための会合、又文化としての空手、琉球舞踊の指導、又資料展示会等も行なう。】

4、内地各大学、始め文部省へ陳情書を提出する(これは今日の沖縄の今日の状況下にあって勉学に精進出来ぬ学生をより多くかつ簡単に内地の学校へ入学できる様にするため)

5、米国の高等学校に、今日の沖縄の実状を知らせる。

があがりました。この様な巾の広い面を通じ、沖縄の学生と内地学生の交友は勿論、内地の高等学校がしっかりした組織に統一して『全国高等学校連盟』(仮称)が発足し沖縄問題についてもこの機関を通じて、考えあっていったなら、きっと実の結びをみると思います。是非これからも、みなさんと共に考え合い、実行し達成させようではありませんか。

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 主旨にかえて−今後の方針とお願い−  沖縄の高校生と文通しよう  沖縄の学生に書物を贈ろう 4 解説「沖縄と千島」 5 沖縄の現状報告−現地学生による− 6 編集を終えて

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