今から30年前の1970年12月20日の深夜、沖縄・コザ市(現在の沖縄市)で反米暴動があった。米兵による交通事故がきっかけであった。5000人とも7000人ともいわれる市民が、米兵のクルマ約80台に火を放った「事件」だ。当時の沖縄は米軍が支配していた。「暴動」の背景には、相次ぐ米兵犯罪と、軍法会議による加害者の無罪判決があった。
この暴動の時、私はカメラのファインダーを通して目撃した。
あの日から30年。「事件」は風化しつつある。それでよいのだろうか。
次に紹介するのは、コザ暴動に参加した一人の沖縄青年の軌跡である。<彼>が言いたかったことは何だったのか。今月の<沖縄通信>は、琉球新報(12月20日付け)に発表した寄稿の全文を紹介する。