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沖縄通信 No25 2003年12月号

殺される側への眼差し

 
『DAYS JAPAN』への期待

友人でフォトジャーナリストの広河隆一さんから朗報が届いた。志ある人たちと共にフォト月刊誌『DAYS JAPAN』を創刊する準備を進めているという。協力者を募るチラシには「一枚の写真が国家を動かすこともある」のキャッチコピーが色鮮やかに刷り込まれている。

「戦場でも核の被災地でも、加害者は必ず人々の被害を隠そうとします。そうした事実を知らせるのがジャーナリストの仕事です」
チラシにはこうも書かれています。
カメラマン自らが編集者として雑誌を発行ー。これがいかに大変な事業かは考えるまでもないことです。広河さんをここまで決断させた背景には、今日のジャーナリズムに対する悲観/絶望と、イラク、アフガニスタンなどに見られる大国/強者の横暴を座視できないとする思いがあるからに違いありません。

『DAYS JAPAN』は、以下のような発刊の理念を掲げています。

●権力の監視」というジャーナリズム本来の役割をになう雑誌。
●「現場主義」と「調査報道」の雑誌。
●世界の最高水準の「ドキュメンタリー写真」を掲載する雑誌。
●「人間の命と尊厳」「自然の環境」を守る雑誌。
●「差別、抑圧、飢餓、男性の女性に対する暴力」などに取り組む雑誌。

ジャーナリズムの目的は平地に乱を起こすこと と言ったのは荒畑寒村でしたが、現在の日本のマスコミにそうした気概は見られません。私たちの日常には情報が溢れています。でも本当に必要で有益な情報はいったいどれほどあるでしょうか。新聞もテレビも政府の顔色を伺い、「発表もの」がまかり通るばかりで、私たち市民の知りたいことに応えてくれません。マスメディアの良心や記者の顔の見えるようなキャンペーン報道もすっかり姿を消しました。

米英軍のイラク攻撃による民間人被害の実態を調べているデーターベース「イラク・ボディー・カウンター」は、今年3月20日以降、空爆や地上戦などで死亡したイラク民間人は7,863人〜9,693人に上がる(2003年11月25日現在)と発表しています。一説では死者は2万人に上るとの情報もあります。知性も良識も、そして命の尊厳など理解できない「ならずもの」の政治家、ブッシュや小泉に「たった一度の人生」を懸命に生きている無辜の人間を殺す権利などないのです。

イラクからは連日のように「米兵襲撃」のニュースが伝えられています。反米感情の根強さを想像させます。しかし、「米兵や外国人の死」をいくら報じても「米軍の横暴ぶり」を伝えたことにはなりません。イラク民衆の暮らしの中に分け入り、「反米感情の根っこ」をきちんと取材して伝えることが求められます。
イラク国民はプライドが高いといわれます。自爆攻撃など「たった一つの命」を犠牲にして対米抵抗をする人たちを「テロリスト」「フセインの残党」と決めつけて平然としていられるマスコミは、あまりにも問題意識がなさすぎます。こんな感覚では、いつの日か自衛隊がイラク国民に銃口を向け、殺してしまっても疑問に思わないのではないかと恐れます。

<良貨は悪貨を駆逐する>

広河隆一さんらの『DAYS JAPAN』が、現代のジャーナリストやジャーナリズムに弱者への視線と思いやり、そして何よりも「国の論理」から「民の論理」への転換を促す契機となることを私は期待します。
そのためには『DAYS JAPAN』を一人ひとりの力で支え、成功させねばなりません。創刊は2004年3月20日の予定です。

◆●DAYS JAPAN●◆
http://www.hiropress.net/daysjapan/

雑誌の概要と申し込み、問い合わせ先は以下の通りです。
●A4版 64ページ(4色32ページ)
●年間予約購読料 725円X12ヶ月=8,700円
(1号 600円<本誌・予約に限り税金分を割引き>+125円<配送費>)
申し込みは、住所、氏名、電話番号(携帯電話・Eメールも)を明記の上、FAXかメールで下記へ。

Fax 03−3327−1448
E-mail: daysjapan@hiropress.net
郵便振替口座 00180-8-722171 DAYS JAPAN

●問合せ先
 DAYS JAPAN創刊準備室
 〒 168-0064
 東京都杉並区永福 1-1-1-1117
 Tel: 03-5376-7898

なお、創刊協賛金として1口10万円の募金も呼びかけています。詳しくは準備室にお問い合わせを。

 
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