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沖縄通信 No26 2003年12月24日号

殺すな!殺されるな!
〜イラクへ行こうとしている自衛隊員へ〜

あなたは死ぬかもしれない。大事な家族や妻や子を遺して、遠い異国の地で。
あなたの頭や身体は、銃弾で射抜かれるのか。
それとも、乗っていた車両ごと爆破され、一瞬のうちに、生ゴミのように四散するのだろうか。
「きっと生きて帰れる」と信じて国を発った米兵たちのように。

あなたは、イラクの人を殺すかもしれない。それは、あなたに銃を向けた人?それとも、なんの咎もない、老人や女性や幼い子どもたち?
地面に流れる鮮血を、あなたはどんな思いで見るのだろう。あなたが撃った銃弾で倒れた人間−−−。苦しみ、もがく彼らに目もくれずに、あなたはきっと、ただ夢中で逃げるのだろう。

「命じられたのでイラクへ行った」
「任務だから従うしかなかった」
「撃て!といわれ、自分でも何が何だかわからないまま・・・」
「何もかも、止む得ないことなんだ」

なぜ? と、人に問われても、あるいは我が胸に手をあてても、きっとこんな弁明しか浮かばないだろう。なんという虚しさだ。でも、近々死ぬかもしれないあなたも、あなたに殺されるかもしれないイラクの人も、共に「たった一つの命」「たった一回きりの人生」
弁明は、余りに軽すぎはしまいか。
いまなら、まだ間に合う。自分に正直になろう。決断すべきときは今だ。

「俺は殺されたくない」
「俺は人を殺さない」
と。

いま、私たちに求められているものは、ものごとを都合よく解釈することではなく、「最悪の場面」への想像力を発揮することだ。「最悪の場面」とは、この国の未来のこと。いたずらに時の経過に流されていてはならない。

新聞は、イラクの地で精神に異常をきたし、離隊して本国に帰った米兵がすでに7000人に上る、と報じている。日夜「敵地」にあって極度の恐怖心にさいなまれ、神経障害に陥った者。人を撃った我が身を自問し、発狂した人たち−−−。

第二次大戦の「負傷米兵」の2割は、神経・精神病患者だったと、記録にはある。ベトナム戦争の帰還兵にも、いまだに痛苦を背負いつづけている者は少なくない。
人と人との殺し合いが、どんなに重く、異常なことか、これはその証だ。

生きて帰って「廃人」として生きる。家族にも言えない心の傷と、つきまとう恐怖に脅えながら暮らすことを望む者なんかいない。
この国は、誰もが当たり前のことの願える、自由にものの言える国なのだ。
「俺はイラクには行かない」
その勇気がこの「狂気の日本」を再生させる。

写真:戦火のなかで
フォト月刊誌『DAYS JAPAN』のチラシに紹介されている写真です。
■広河隆一 アフガン / パレスチナ / チェルノブイリ 写真展事務局
http://www.za.ztv.ne.jp/mie123/syashinten/
■DAYS JAPAN
http://www.hiropress.net/daysjapan/


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