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沖縄ミニ情報 2000.9.25発

"象のオリ"また強制使用へ

 防衛施設庁は、読谷村の通称 "象のオリ" (米海軍楚辺通信所)内の知花昌一さんの土地を、2005年5月まで強制使用することを決め、9月7日沖縄県に対し、強制使用裁決申請と土地明け渡し裁決申請を行った。
 この土地は知花昌一さん(読谷村議)の所有する236平方メートルで、'96年4月、一度は使用期限切れとなり地主に返還された。しかし国の緊急使用手続きやその後の特措法再改定で再収用され、米軍が使用を続けていた。
 "象のオリ"は、来年3月末迄に金武町のキャンプ・ハンセン内に移設することが決まっていたが、再度にわたる強制使用について国は「移設作業が遅れているため」としている。また、国は"象のオリ"とともに浦添市の牧港補給基地の一部土地(148平方メートル)についても、同様の手続きに踏み切った(使用期限は向こう10年)。

 再改定された特措法では、地主が拒否した場合の代理署名は、市長村長や知事を飛び越え、総理大臣が行うとしており、県への裁決申請は形式的なものにすぎない。これについて地主の知花昌一さんは「問答無用のやりかただ。これは憲法の保障する財産権を踏みにじるもので、政府が憲法より安保を優先していることが明確になった」として、今後予定される公開審議の場で闘うことにしている。

『旅農民のうた』CDに

 戦後まもなく米軍の土地接収で石垣島のジャングルに放り出された読谷村の農民・上地源吉さんと妻・ツルさんの半生を描いた森口豁著『農民のうた・裏石垣開拓小史』が、知名定男さんの作詞・作曲、鳩間可奈子さんの歌、平良トミさんの語りでCD化。10月にも発売されることになった。
 題名は『ヨーンの道』。ヨーンとは、八重山のことばで「夜」「闇」の意味。開拓農民の史実を鳩真可奈子さんが歌い、平良トミさんがツルおばあの一人語りを再現、沖縄の苦悩を伝える異色のCD。発売元、発売日が決まり次第、本欄でお知らせします。ご期待ください。

「図書新聞」に森口豁インタビュー

 少々遅い報告になりましたが「図書新聞」2499号(9月2日発売)に、私のインタビュー記事(「森口豁氏に聞く『沖縄 近い昔の旅』)が載っています。特集「深層からの沖縄」の一つで、沖縄の島々から日本の実像を描き出す私の考えや、そこで見たものなどが、島々の写真とともに三ページにわたって掲載されました。

 インタビュアーは同紙の米田綱路氏。沖縄サミットにゆれたこの夏、沖縄の知識人たちが、沖縄と日本本土の関係や沖縄の<正>と<負>などについて意見を語っています。
 第1回目は鹿野政直氏の講演記録(「なぜ沖縄を学ぶのか」第2496号)、第2回目以降はインタビューで、もと沖縄タイムス編集局長の新川明氏(2497号)、第3回は琉球新報元編集局長の三木健氏(2498号)、そして私を挟んで5回目(2501号)は沖縄大学教授の新崎盛テル氏です。
いずれもすでに書店にはないと思いますので、関心のある方は最寄りの図書館でご覧になるか、「図書新聞」から直接取り寄せていただければ幸いです。*「図書新聞」は、電話03-3234-3471です。

「石垣島事件」の慰霊碑建立計画

 沖縄戦のさなか、石垣島駐屯の日本軍部隊に殺害された三人の米兵の慰霊碑の建立が、在沖米軍人や琉球大学教授により進められている。篠原武夫・琉球大学教授は「慰霊碑を建てないと八重山の地から悲しみは永久に消えない」というが、事件は米軍の無差別爆撃下で起き、しかも殺害にかかわった部隊関係者7人は、戦後横浜で行われたBC級「戦犯」裁判で死刑になっていることなどから、このような事件の一方の被害者のみを弔う慰霊碑の建立は疑問だとする声も根強い=森口豁著『最後の学徒兵』参照=。 

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