◆劇団創造が大阪で「人類館」公演
2人の沖縄人が見せ物として陳列された「人類館事件」(1903年、大阪)から今年でちょうど100年。この事件を素材にして近代史の中の沖縄人の生き方を、ときに哀しく、そして痛烈なペーソスに包んで訴えかける沖縄の劇団集団・創造の「人類館」(脚本、演出・知念正真)が12月6〜7日の両日、大阪で上演されます。演劇「人類館」は、'76年沖縄で初演以来、東京、大阪でも上演され、高い評価と話題を呼んだ演劇で、今回の公演は大阪人権博物館と関西在住の有志たちでつくる「演劇『人類館』を実現させたい会」の共催です。 なんと沖縄の歴史の、暗く、やるせないことか。 一一一一一一知念正真 作者の知念正真(「人類館」で第22回岸田國士戯曲賞受賞)は、この言葉通り、ことばの力と遊びを駆使して人間の卑小性を撃ち続けます。日程は以下の通りです。ぜひ鑑賞をお勧めします。ウチナーンチュ、ヤマトンチュ共に必見の演劇です。 *パンフレットに寄稿した文
◆連載ルポ「沖縄 孤島の新地図」終了週刊金曜日に長期連載中の「沖縄 孤島の新地図」は11月21日発売の号を以て終了することになりました。同連載は2001年6月の第317号からほぼ月2回のペースで連載を開始。宮古、八重山各諸島のすべての島々と沖縄周辺の計26の離島の今と昔を写真とペンで紹介してきました。 私が沖縄の離島を集中的に歩いたのは、1960年代初頭と1972年の沖縄復帰前後、そして今回の計3回になりますが、今回の旅は正に<新ヤマト世>の再検証ともいうべきものでした。そこで見たものは「沖縄振興策」という名の際限ない公共事業政治で、野や山々や海や固有の文化が打ち砕かれ、血のような涙で染まっている情景と、そうした歪んだ文明や価値観にあらがい、人間らしく真摯に生きる人々の姿でした。 <沖縄の日本復帰とはいったい何だったのか> そんなことを再認識させられる旅でした。同連載は、いずれ一冊の本にまとめたいと思っていますが、連載終了に当たりまずは長いあいだのご愛読に感謝申し上げます。ありがとうございました。 ◆漫画「光の島」も12月で終了です「ビックコミックオリジナル」連載の尾瀬あきらさんの長編漫画「光の島」も12月に最終回を迎えます。拙書『子乞い/沖縄孤島の歳月』を原案にスタートした同漫画は、小さな島に投影された日本の社会、とりわけ子どもたちが置かれている闇のように澱んだ教育現場と、南島が秘めた精神的豊かさを描きだし、読者に大きな感動を与えました。(現在小学館から単行本が第7集まで出ています)。 なお「光の島」は、今年春NHKのラジオドラマ「青春アドベンチャー」で10日間にわたり放送されましたが、現在は映画化が進行中。また『子乞い/沖縄孤島の歳月』はテレビドラマ化の計画が進んでいます。 |