NEWS・沖縄タイムス


 1995年7月12日の沖縄タイムス・ダーバ
(インタビュー記事&カラー写真5枚)

「豊かな国」を実感

「平成の遣唐使」参加、新川さん 思い語る

 ★二度目の中国踏査になりますが、実際に歩いてみてどうでしたか。

 「最初は3千キロで福州から北京への縦断、今回は揚州から西安の横断と自分にとっては、中国の友人を作るいい機会になった。3千キロで歩いた場所もあり懐かしかった。一日平均30キロを歩く日程はきつかったが、本当にいい出会いがあり有意義だった。景色も菜の花の黄色や桐の花が鮮やかだった」。

★印象的な出来事はありましたか。

 「中国は豊かな国だと感じた。特に子供たちの表情がよくて、ひとなっこい。すぐに友達になれた。道に迷ったとき大勢で助けてくれた。そしてびっくりしたのは、喜納昌吉さんの『花』をみんなが知っていたこと。一緒に歌ったり踊ったりして感激した。中国では「花心(ファーシン)』と呼ばれ親しまれていた」。

★今回の踏査は、どんな目的があったのですか。

「実は『フェリシモ遣唐使文庫』といって、中国の子供たちに、日本の本を送ろうという活動を行っている。中国では日本語を学ぶ生徒が大変多くなっているが、本の数が足りない。今回立ち寄った十八の公立図書館や学校の図書館に文庫を設置する約束をしてきた。送っても活用されないと意味がないので、読んでもらうことを前提としている。
 また、来年には、日本の生徒たちも『少年遣唐使』として中国を訪問する交流も考えている。

★今後も中国とかかわっていきたいということですね。

 「中国のすべての子供たちに、本を送ることは不可能。でも、縁あって出会った子供たちと『遣唐使文庫』を通して未来をつくっていきたい。二十一世紀は中国の時代になるのではないか。もっと交流を深めていきたい。旅は終わったが、これからが始まりだと思っている」。



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