うさぎ日記
6月29日(月)
沖縄の博物館にある「紅型(びんがた)」を見たいという、関西からやってきた大学生と知り合った。芸術学を専攻していて、卒論で紅型のことを書くために調査にやってきたそうだ。
彼女は、10日間の滞在の初日、沖縄に到着してすぐに首里(しゅり)の博物館へ。大学の先生が書いてくれた博物館宛の紹介状(貯蔵品を見せてほしいとの趣旨)を持参していった。ところが、担当者が不在ということで紹介状も受け付けてもらえなかったという。え?何故なぜナゼ?
彼女も私も、依頼文があればなんでもOKだなんて思っていない。水戸黄門の印篭、そんなものはない。
私は、彼女の先生が書いてくれたという紹介状を見せてもらった。それには彼女の身分をはじめ、どうして紅型を見たいのか、どの貯蔵品を見たいのか、また、博物館の指示を守る、ということが書かれていた。
ちゃんとした紹介状、普通なら、担当がいなくても預かることぐらいするだろう。が、読んでもくれなかったそうだ。翌日電話をするようにと言われただけだというう。約束通り電話をかけても、担当者がいないからまたかけてと言われ、ちゃんとした対応がなかったという。
彼女はアルバイトでお金をためて、学校を休んで沖縄にきたそうだ。本で何度も見た沖縄の博物館貯蔵の紅型を見たいとやってきたのだ。その情熱を受け止めてあげられないの!!
このままじゃいやだな。とにかく、何がいけないのか、聞くだけきいてみようと思い電話でこの件について問い合わせをしてみた。
博物館側は、貯蔵品を保管、展示するだけでなく、彼女のような人に協力するのも博物館の使命だ。リクエストしている貯蔵品が貸し出されていたり、傷みがひどい場合は遠慮してもらうが、できるだけリクエストには応えたいと説明してくれた。そのための調整があるので、2週間ぐらい前から見たいもののリストを出してほしいとのことだった。
10日前では遅かったのね。ん〜でも、依頼文を受け取らなかったことは??それに、その時にどうして「調整する時間がありません」「あと4日たりません」と言ってくれなかったの?担当者が帰ってくれば、と期待した彼女が甘いのかな?
今回は担当者が出張中だったということでタイミングが悪かった。そう思えばいいのでしょうか。次回、どうしたらいいのかを知ることができたので、収穫あり、と思えばいいのでしょうか?
彼女はあさっての昼、沖縄を離れる。
★朗報 1998年11月3日に,彼女はその希望通りに紅型を手にとることができた。